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Home >> 雀聖館 >> 戦術論 道標 >> 第23章 『凌ぎ』

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 序章

 第1章 『赤牌』

 第2章 『見切り』

 第3章 『スピード』

 第4章 『展開』

 第5章 『引力』

 第6章 『道標』

 第7章 『流れ』

 コラム 『雀荘事情』

 第8章 『反射・1』

 第9章 『反射・2』

 第10章 『役満』

 コラム 『ルールとマナー』

 第11章 『奪取』

 第12章 『正着打』

 第13章 『槓』

 第14章 『処理』

 第15章 『フォーム』

 第16章 『オフェンス・1』

 第17章 『オフェンス・2』

 第18章 『オフェンス・3』

 第19章 『オフェンス・極め』

 第20章 『切り込み』

 コラム 『雀荘事情・2』

 第21章 『データ戦・1』

 第22章 『データ戦・2』

 第23章 『凌ぎ』   

 第24章 『耐力』

 第25章 『七対子』

 第26章 『牽制』

第23章 『凌ぎ』
第11章 『奪取』の章で、 『見た目の派手な強さなど、麻雀の強さのほんの一部分にすぎません。 やはり成績を残している人は、こういった凌ぎがしっかりしているはずです』と記しました。

『凌ぎ』 苦痛や困難に屈しないで耐えしのぶ。苦難を乗り越える。防ぎ止める。という意味の言葉です。

とかく麻雀の印象や評価は、派手な手や、破壊力のある打ち方、華麗な牌捌きなどで判断されがちです。無論、これらの要素も大事なのですが、私が考える真に麻雀が強い打ち手というのは、どんなに苦しくても一定の好成績を残せる人です。どんなに強い相手に格付けで勝ったとしても、短期決戦の大会で優勝しようとも、生涯トータルの成績が上昇しなければ、それは単に『勝った』という事だけであって、少しも『強く』なってはいません。

麻雀というゲームは、ベストを尽くしても勝ったり負けたりするものです。しかし、『凌ぎ』がしっかりしている打ち手というのは負けないように打つことが出来ます。阿佐田哲也氏の言葉で言うところの、『勝つのはツキ、負けないようにするのが技術』といったところでしょうか。

今ひとつ分かりづらいという方は、趣味や自己表現として麻雀を打っている人と、生活や収入を麻雀に依存している人の麻雀を比べてみてください。後者の麻雀の方が『遊び』や『驕り』が少ないはずです。一時の感情や、手牌に惚れて無駄な放縦をすることは無いし、自分が門前で仕上がる状態でないと判断すればバックの手前からガツガツと仕掛けたりもします。どれだけ勝っていても、何週間負け続けていても壊れたり崩れたりすることはありません。集中力が切れた状態で打つなどというのは論外です。

気が遠くなるような回数を打つ中で好成績を残すためには必ずこの『凌ぎ』の力が必要となります。しかし、こういった力というのは、ちょっとやそっと打ちこんだり牌効率を学んだだけではなかなか身につきません。苦しい力のつけ方をしなければならないかもしれません。

お薦めできる簡単な方法としては、成績を必ずつけることです。どこかで公開したりなどできると尚いいですね。なかなか勝った負けたの成績は正確に把握できてないものだし、脳波にも良い刺激となって麻雀に対してほどよい緊張感とハリが出ると思います。

Written by K.Yoshida (Professional Mahjong Player)
/ Directed by N.Suzuki

日本プロ麻雀協会所属 吉田光太のブログ 【プロ雀士吉田光太の横向き激闘記】

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