戦術論 道標 [michi-shirube] Written by Kota Yoshida
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第16章 オフェンス・I
強者の条件とは何でしょうか?私はその条件として、客観的なものの中に大別して、オフェンス・ディフェンス・大局観があると考えます。今回はその中の「オフェンス」について言及したいと思います。
麻雀は詰まるところ、個性の表現の仕合だと思いますが、突出したオフェンス能力は、強者たる必須条件であるといえるでしょう。それは例えるならば、サッカーやバスケットといった競技の「点取り屋」に要求される能力、言うなれば、正確無比のシュートや必殺のシュートではなく、ゴールへの嗅覚、すなわち押し込む力が要求されます。ただ高い手を和るということは、現在のインフレ要素が強いルールで、大差のない牌効率で打てば難しいことではありません。しかし、強者であるためには、様々な形で加点できるという事が出来なければなりません。
オフェンス能力が長けている打ち手は、その「嗅覚」で、早く・高く和れる形を作っていく事ができます。この「嗅覚」に関しては後の章で述べることにするとして、この章ではまずオフェンス能力の底上げに役立つ基本的な事項として、序盤の手牌進行について考えてみたいと思います。














東一局の親の配牌。ドラは四索です。私は初心者の方に麻雀を教える時に、「牌を内側に寄せるように打つ事を心掛けてください」と伝えることが上達に役立つと考えています。そして、かつてのセオリーは、
(1)手中にある数牌の外側の端牌から切り出し
(2)次に字牌を優先順位に従って切り出していく
というものでした。
(1)は1・4と手中にあれば、1を切っても2・3引きに対応できるのでロスが少ないという理由によるものであり、(2)には牌を絞るといった意味合いが含まれています。しかし、打点を高くするためにはスピードが要求されます。字牌は明刻・暗刻にすることにより、約5/7の確率で役が付きますが、数牌に比べて牌効率が悪いことは明白です。
例えば、上記手牌のように1・4・5と手中にある場合、2・3を引けば1・2・3・4・5という連続形になります。また、ドラが4の時にその外筋の1を残しておけば、後にドラを引いた時に2・3・4・4ではなく1・2・3・4・4と雀頭としてもとることが出来ます。
(2)の牌を絞るということに関しては、自分一人が貫徹してもあまり意味がないと私は考えます。(全員がその牌と心中するくらい絞るのであれば別ですが)皆さんも、早いリーチに手中に残していた字牌を一発目に生牌勝負という場面がよくあるのではないでしょうか?
したがって、(1)(2)は(2)→(1)の順序で行い、序盤は手を最大限広げていくべきだと思います。字牌は手役に応じて、残す必要がある時のみ、とことん残すようにしましょう。配牌を取って、つい端牌からというのが、牌効率をダウンさせていることに気付くはずです。
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第10章 役満 / コラム:ルールとマナー / 第11章 奪取 / 第12章 正着打 / 第13章 槓
第14章 処理
第15章 フォーム / 第16章 オフェンス・I / 第17章 オフェンス・II
第18章 オフェンス・III / 第19章 オフェンス・IV / 第20章 切り込み / コラム:雀荘事情・II
第21章 データ戦・I / 第22章 データ戦・II / 第23章 凌ぎ / 第24章 耐力
第25章 七対子 / 第26章 牽制





