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戦術論 道標 [michi-shirube] Written by Kota Yoshida

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第8章 反射・I

この章のタイトルは「反射」となっていますが、これには次の2つの意味が込められています。
「相手の捨て牌や切り出しから様々な情報をつかみ」「これを常日頃、条件反射的に実践するということ」です。

麻雀は牌効率の基礎をしっかりと身につけ、展開を考えて打てるようになれば、ある程度の成績を残せるかもしれません。しかし、そこから勝率をアップさせる為には(ここから少し伸ばすのが難しいのですが)、「反射」を身につけ、場を読む力が必要となってきます。特に、最近のデジタル化した麻雀は、相手の手牌や山に対する洞察力が少しおろそかにされている傾向が見受けられます。この章では、「反射」の基本的なものを紹介します。

まず、「反射」のヒントとなる情報の中で簡単なものとして、字牌の切り出し、オリている人間がいる場合を挙げてみます。「反射」のヒントとなる事は、至極単純な法則ですが、そこから無限の推理が生じるのです。

・字牌の切り出し

(1)字牌の切り出しには優先順位があります(オタ風よりも翻牌、翻牌よりも連風牌の方が重用される)。これにより、ある程度相手の手に対子以上の残っている字牌が推理できます。

(2)数牌との関連でも優先順位は存在します。

南1局 南家
西二筒北東九筒一萬spacer
三萬九筒六索

二筒の後の北、東が手出しであれば、二筒は北、東よりも利用価値が低かったわけですから、二筒の周辺は持っていない事がわかります。2233、2333、244といった形であれば、二筒が切り出されるのはもう少し遅くなるはずです。1112ならば早めの二筒切りも考えられますが、これもやはり字牌に相当の未練がない限り、二筒はもう少し温存されるはずです。

(3)安牌として持たれている字牌の切り出しもヒントとなります。

a.spacer北一萬中北七筒八萬spacer
spacer伍萬八索二索北

b.spacer北一萬中北七筒八萬spacer
spacer伍萬八索北二索
spacerドラspacer四索spacer

a と b のリーチでは、捨て牌は似ていても、二索と八索の中筋である五索に対する危険度が違います。a のリーチは安牌の北が先に切られている為、よほどの決め打ちや24446といった形でない限り五索は通りそうですが、b のリーチは246からのリャンカンの絞りによるカン五索待ちも考えられます。

c.spacer九萬二萬西一萬八筒六萬
spacer白六萬三筒一筒三萬一筒
spacer北九筒伍萬一索

かなり煮詰まった捨て牌ですが、一色傾向だと思っていた下家が索子を1枚手出しで切り出してきました。しかし、場に3枚切れている北の後の九筒が手出しだったらどうでしょうか?もう一度、下家の手牌構成を推理し直す必要がありますね。

(4)字牌はその特性として、1枚切っている人間はその字牌を基本的に手牌構成に使用していないという性質があります。この単純な性質も「反射」のヒントになる事がわかりますよね。


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戦術論 道標 [michi-shirube] INDEX

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第6章 道標 / 第7章 流れ / コラム:雀荘事情・I / 第8章 反射・I / 第9章 反射・II
第10章 役満 / コラム:ルールとマナー / 第11章 奪取 / 第12章 正着打 / 第13章 槓
第14章 処理 第15章 フォーム / 第16章 オフェンス・I / 第17章 オフェンス・II
第18章 オフェンス・III / 第19章 オフェンス・IV / 第20章 切り込み / コラム:雀荘事情・II
第21章 データ戦・I / 第22章 データ戦・II / 第23章 凌ぎ / 第24章 耐力
第25章 七対子 / 第26章 牽制

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